「ご飯であり、薬でもある」 最初は強く完全母乳で育てよう、と思っていたわけではありませんでした。粉ミルクにも多々良い点があるし、8割から9割は母乳にしたいけど粉ミルクも 併用しようと、そう思っていました。 徐々に意識が変わり、完全母乳にしようと思ったきっかけは「乳幼児の突然死」について聞いた事からでした。 恐ろしい事に、完全に突然死の原因は分かっていないという事もあり、少しでもリスクを下げるためにはどうしたら良いのかと思っていました。 出産した産婦人科で聞いた話では、突然死は母乳育児の子供の方が圧倒的に数が少ないという事でした。 10ヶ月もお腹にいて、ようやく産まれてきてくれた我が子が突然死したら…きっと立ち直れないでしょう。 他にもリスクを下げる点はありましたが、母乳育児にするだけで免疫力もつき、そんな怖い症状も起きにくくなる。 それを聞いたら実践しない訳にはいかない、と思い完全母乳への道を歩み始めました。 「険しい頻回授乳」 完全母乳を目指したものの最初から充分な量の母乳が出るはずもなく…。 仕方なく粉ミルクを足す事は多くありました。 しかも、低出生体重児で産まれてきた我が子は哺乳力も弱く、母乳を頑張って長く吸ってしまうと体力がなくなってしまい次の授乳や酷いとその日1日中、普段の半分以下の量しか飲めなくなるという悲しい事が。 なので泣く度に毎回授乳はするものの1回の授乳時間は初期の頃は片方2分ずつと他のママさん達に比べると圧倒的に短いものでした。けれど回数は多く、あげた10分後にはもう一度、なんて事はざらにありました。 そんなスタートでしたが、徐々に伸ばしていき、1ヶ月の頃にはミルクは1日1回足すだけで大丈夫になり、2ヶ月には完全母乳になることが出来ました。 「重要な水分の摂り方」 ようやく完全母乳となる事が出来ても水分の摂る量が少ないと母乳の分泌が減るらしく、水分摂取が足りなかった日には我が子からはちょいちょいクレームが上がっていました。 最低でも3リットルは…と思い事あるごとに水分補給。でも一度に沢山摂ってしまうと体に吸収されるよりも不要分としてして排出されてしまうと聞きました。なので、一度に飲むのはコップ半量位と決めてひたすら、回数を重ねる! おかげで暑い時期でも脱水にはなる事もなく、子どもも充分母乳は飲めたようです。正直大変ではありましたが、慣れてしまえば大丈夫になるものですね。 今ではどんなに泣いていても母乳と分かるとピタッと泣き止みます。 沢山のメリットもデメリットもありましたが、完全母乳頑張ってみて良かったと思います。 母乳にいい飲み物を賢く利用しましょう。