認知的な歪みによっていったんパニック障害に陥ったら、悪循環により気分と行動がますます落ち込んでいくのです。
パニック障害な脳が感じることをそれが何であれ信じてしまうので、何もかもが悲観的に思えてきます。
このことは10分の1秒の単位で起こり、自分でも全く気付けません。
パニック障害は現実のように感じられ、その結果その気分を作り出した歪んだ考え方が真実のように受け止められるに至るのです。
この悪循環はどんどん進み、ついには完全に捕われてしまいます。この心の監獄とも言える状態は錯覚であり、
自分で作り出したまやかしにすぎませんが、真実のように「感じ」られるからこそ、まるで真実のように見えるのです。
心の監獄から脱出するにはどうしたらいいのでしょうか?とても簡単なことです。
今の気分というのはあなたの考え方の副産物なのですから、気分がそうであるからといってあなたの考え方が正しいことにはならないのです。
不愉快な気分は、単にあなたがものごとを不愉快に考えているという事実を示すにすぎません。
私達は、パニック障害から来る不愉快な気分をなくす方法を考えるべきです。そのためにはどのようにすればよいでしょうか。
本田昌毅医師 パニック障害改善プログラム